webヒトツナについて

さる8月5日(金)、記念すべきwebヒトツナのオープニングイベントを開催しました。

webヒトツナとはどういうものかという理念や成り立ちについて、また、具体的に何ができるのかという今後の展望について、ガイド(webヒトツナ代表)の前田理絵さんを中心に、オンラインで参加したボードメンバーの紹介や各部活の説明を併せて、楽しく語らせていただきました。

ここでは、そのときの概要をご紹介いたします。

『webヒトツナのこれからのワクワクのお話会』

文責:室田あずさ

高円寺ヒトツナとwebヒトツナについて

高円寺にあった「ヒトツナ」というコミュニティスペースが、webヒトツナの前身です。

前田理絵さんは、いつでも「子ども大好き!子どもが趣味で生きがいです!」と断言しています。その、子どもや社会に対するゆるぎない信頼が、ヒトツナというコミュニティの基盤にありました。

当時、ヒトツナの企画の中にあった「ママ嬉業」というコンセプトのイベントは、まさにその象徴でした。

「嬉」という字には、望みどおりになる様子、喜び、相手への感謝という意味があります。

子どもを育てていく中で、自分のキャリアが分断されてしまったと感じたり、社会から取り残されているような気持ちを抱き、強い閉塞感や無力感に苛まれてしまう人は少なくありません。そのような人たちに向けて、高円寺ヒトツナでは「子育てをしながら社会とつながること、子育てを通して自分のキャリアを形成していくこと、それらを『自分の好きなことで』実現できることを伝えていきたい」という信念に基づき、「ママ嬉業」というイベントを開催していました。

そんな高円寺のヒトツナは、「ママ友」のつながりから始まっています。

理絵さんのママ友であり大学の後輩でもあった國松佳子さん(現在はOcricco※主宰)が、親子カフェの店長をすることになり、1年間そのお手伝いをした後に、同じくママ友だった上野京子さんも加わり、3人で“ママリリス”という団体を立ち上げました。

ママリリスが、古民家を借りてイベントをするなどいろいろな活動を模索していく中で、高円寺商店街連合会から「地域と人をつなげるコンセプトの店舗を運営してほしい」という依頼がありました。

それを受けて始めたのが、「高円寺ヒトツナ」というコミュニティスペースでした。

特筆すべきは、「当初から明確なビジョンがあったわけではなかった」ということです。高円寺ヒトツナを作り上げていったのは、「楽しく妄想しながらイベントを企画・開催したこと」と、「参加者同士の素敵なつながり」でした。

まさに、ご縁の神様がいたとしか言い表せないような、縁が縁を呼びつながっていく日々が6年間続き、コロナ禍をきっかけとして2020年に「場所としての役割」を終えました。

そして、2022年、自分の好きなことを発信していく人同士がつながりを持ち、社会貢献として発展していく場所として、新たに “webヒトツナ”が始動しました。

※Ocricco:國松佳子さん主宰。心のこもったハンドメイドや、こだわりの詰まったオリジナルの品々を、選ぶ楽しさと共にプレゼントできるギフトサイト。

ガイド(webヒトツナ代表)前田理絵

「趣味は“子ども”です。 “お母さん”が自分の天職です」といつでもどこでも断言しています。

活動歴は、親子カフェほっくるから数えて11年目に突入。

さまざまな活動を通して得た「人と人がつながるとすごい未来が開ける」という実感と、「好きなことを中心に置いて皆がつながっていくことで、平和な社会を作り上げられる」という信念が、webヒトツナの発想につながりました。

「まずは自分の家族や地域の幸せを作っていくこと。それが広がっていって、世界の平和につながる」という強い想いを持っています。

webヒトツナが目指すのは、自分も楽しく、皆も楽しく、素敵な社会を作っていくためのお手伝い。

「“好き”、“愛”、“楽しい”を中心に置く」が人生のコンセプトであり、それがそのまま、webヒトツナの理念です。

「オトナの部活」について

高円寺ヒトツナは、さまざまなイベントや講座のときにオープンするスタイルでしたが、もともとは「そこに行けばいつでも誰かがいて、気楽におしゃべりできる、部室のような居場所としてつねに開けておきたい」という想いがありました。

また、学校に足を運ぶたびに目にする、中高生が一生懸命に部活動に打ち込む姿に青春を感じ、「オトナも青春を楽しみたい!」という情熱が芽生えました。

そこで、「運営者が複数人いるweb上なら、つねに“部室”を開けておくことができるのでは?」と思いつき、「オトナの部活」という発想につながりました。

「オトナの部活」には、大人の集まりにありがちな利害関係や、それによるもめごととは無縁でありたい、学生時代の部活のような純粋な楽しさをweb上で再現したいという理想があります。

webヒトツナの大切なコンセプトと理念

大切なのは、「営利目的が第一ではない」ということです。

人集めや利益ばかりを考えるのではなく、好きなことで楽しく、ゆるく集まって皆で何かをやる場を作っていくことを目指しています。

また、「部活」という形で運営していくので、「部長」が何か共通の興味を持てることを発信し、そこに人が集まる形を作っていきます。

部活の運営方法は、主に各部長がFacebookグループを作り、それぞれのやり方で部室を管理していくというスタイルです。

ビジネス、政治、宗教等の扱いについては、現状の方針としては「必ずしも全面排除はしない」ということになっていますが、詳細コンセプトや基本ルールは、これから、ボードメンバーが中心になって作り上げていくところです。

webヒトツナの利用方法について

現在、webヒトツナの物販部門については、EC総合サイト ツクツク!!(以下、ツクツク!!と表記)上で既にスタートしています。

webヒトツナでは、おすすめ商品を、“webヒトツナブランド”としてツクツク!!で紹介していきたいという夢があります。

また、「こども部」として活動している室田あずさによる、読書感想文を製本した小冊子、『お手伝いで育つ幸せ力』※も、現在ツクツク!!で販売中です。

※『見えない学力が身につく 勉強よりもお手伝い』(粂井優子 著/セルバ出版)を読んで書いた、約25,000字からなる読書感想文の小冊子。著者の粂井優子さんに「副読本」として公認され、講演会などで著書と一緒に配布していただいている。現在、100部以上の販売実績あり。

ボードメンバー紹介&各部活のご案内

藤井ともよ:webマナ部 

フットケアサロン経営。ITにも精通。ECコンサルでありツクツク!!代理店としても活動中。

現在、ツクツク!!関連やwebヒトツナのホームページ構築を主に担当しています。

ツクツク!!の企業理念である、「五方よし」=「買い手よし、売り手よし、世間よし、つなぎ手よし、未来よし」の、「つなぎ手」が、まさに「ご縁をいただいた人全員」であることや、かねてよりツクツク!!代理店仲間同士で「web上でも “顔の見える商店街”を目指しているツクツク!!の活動って、“大人の部活”みたいだね」と話し合っていたこと、“売り手”や“買い手”、“ご縁のある人”皆が幸せになるシステムを目指しているのがツクツク!!であることなどから、webヒトツナの理念に強く共感しました。

webヒトツナの活動では、ツクツク!!は単なる物販サイトとしてではなく、商品とそれを作り出した人のストーリーをともに世に広めていきたいと考えています。

オトナの部活ではITやwebについて一緒に学んでいく「webマナ部」を担当します。

新崎優子(手芸作家meow):手芸部

手芸作家(2010年~活動)。

理絵さんと同じく、「趣味=子ども」、子ども大好きという一面があります。

その「同じ匂い」を嗅ぎつけた理絵さんに、2年前にヒトツナで開催されたハンドメイドイベント出展時に声をかけられ、ランチに一緒に行ったのが始まり。そのときにwebヒトツナの構想を熱く語られ、熱烈勧誘を受けました。

それまでは家族の時間が中心の生活でしたが、娘の中学入学を機に、自分の仕事やハンドメイド活動の時間を積極的に増やそうと思っていた矢先でタイミングもピッタリだったこと、理絵さんの熱意に共感したことから参加。

手芸部は、webヒトツナ理念の“営利目的ではない”、”人とつながりたい“、”好きを中心に“を元に、物販はしない予定です。

手芸に関する情報交換、例えばセールやイベントの情報や、「習いに行くほどではない」が、「ちょっとした疑問やわからない事を気軽に聞きたい」、「ワンポイントアドバイスをしあえる」、そんな場にしたいと考えています。

webヒトツナの原点を、ほぼ妄想の段階からずっと聞き続け、実現に至る道筋を作ってきました。

現実的で実行力があり、即断即決の実務家。理絵さんの熱い思いや妄想のパワーと両輪を成しています。

みやたたみこ:おうち畑部(家庭菜園部から名称変更)

3児の母。

高円寺ヒトツナ時代からの「ヒトツナ大ファン」であり、ボードメンバーの中でもヒトツナに通った回数は最多で、理絵さんとは長年のお付き合いです。

webヒトツナの構想を聞いて、“部室”という言葉に惹かれてボードメンバーとして参加。

コロナ禍により旅行や外出ができなくなったことで、自宅の庭を開墾してみようと思いついたことが、家庭菜園のきっかけでした。まったくの知識ゼロから始めた家庭菜園ですが、去年は、とうもろこしや落花生などの収穫を楽しむことができました。

家庭菜園をもとにした「おうち畑部」は、栽培している植物が育つ過程を紹介しあったり、お互いの菜園を見て楽しんだり、一緒に成長を喜ぶ場を提供したいと考えています。

また、それを見て興味を持ち、新たに家庭菜園を始めてくれる人がいたら嬉しいです。簡単に育てられる植物の紹介や、肥料等の情報交換も気軽にしていきたいです。

素人同士の集まりで、気楽に部活動をしたいと考えています。また、子どもたちの食育にもつなげていきたいという想いもあります。

現在、自宅庭の「おうち畑」では、さつまいもや里芋、蒟蒻芋、ソバなどを栽培中。

ゆくゆくは、webヒトツナで畑を借りて栽培したり、ツクツク!!で野菜を販売したり、料理部でレシピを開発したり…そんな楽しい展開も期待しています。

ふじはらまき:こども部

理絵さんとは、現在高1の息子同士が幼稚園の頃からのママ友付き合いです。

高円寺ヒトツナのオープン当初から、子どもと一緒に色々なイベントに参加しました。

そろそろ子どもも手が離れ、何か新しいことをしようと思ってたいた矢先に、webヒトツナの構想を聞き、面白そう!と手を挙げました。

大学時代、とある出会いをきっかけに生き方の大転換を経験したことから、「人生は出会いによって大きく変わる」ということを実感しており、ご縁をつなげるwebヒトツナの理念に深く共感しました。

オトナの部活では、「こども部」で子どもの育ちに関わることや、親子関係のイベントや講座などについて、広く活動していく予定です。

出産を機に仕事を辞めて、我が子の「生きる力」を重視しながら子どもの育つ日々に全力で向き合った体験があり、「子どもと本気で遊ぶ」ということにも強い実感と信念を持っています。遊びを通した子どもとの関わりなどについての情報交換もしつつ、親も子も楽しく笑顔になれる場にしていけたらと考えています。

また、息子が低学年の頃からハマったベーゴマを家族で長く深く一緒に楽しむうち、ベーゴマにも詳しくなり、全国大会の女性の部チャンピオンになったこともあります。現在はベーゴマクラブの運営に関わりつつ、「多世代交流」や「親子の共体験」のためのツールとして「ベーゴマ遊び」を普及するべく活動しています。ツクツク!!のwebヒトツナのお店でも、自身が制作した加工ベーゴマを販売中です。

宇田川美幸:華道部

草月流いけばな師範。サロン・ド・スリール主宰。

理絵さんと同じ大学のフランス語学科出身。屋号の「スリール」はフランス語で「ほほえみ」を意味しています。理絵さんとは10年来の付き合い。

理絵さんとともにユニットを組んで、「母から広げる世界平和」という活動をしていました。現在もお花の活動を通じて、世界平和を願っています。

小中学校の時にお花と向き合って「自分を表現する」という体験をしたことから、子ども時代に日本文化であるいけばなを体験することの大切さを実感し、2歳から高齢者まで幅広い世代に対してレッスンを実施しています。コロナ禍で始めたオンラインレッスンでは、海外在住の生徒さんとも出会えました。いけばなを多くの人に伝えたいと、いけばなパフォーマンスや、日舞、書道、和太鼓、朗読や他ジャンルアーティストとのコラボにも取り組んでいます。

「オトナの部活」、華道部では、季節のお花情報、お花のイベント情報、時にはオンラインでお家に飾るいけ方レッスンなど、お花好きな仲間で交流できる場を目指しています。

また、お花を1輪いけるだけでも心が落ち着き、癒されて、明日から頑張ろうとパワーをもらえます。何か悩みを抱えるときというのは、ほとんどが自分を見失ってしまうことが原因ではないでしょうか。

ちょっとつらいときにも、華道部に寄って、優しいお花のパワーを受け取って、自分を取り戻し、笑顔になって帰ってもらえたら嬉しいです。

室田あずさ:こども部、文芸部、粉部

ベビー・キッズマッサージ、タッチケアセラピスト。校正者・ライター。

 子どもとのかかわりにおいて、深い悩みや葛藤を経験したことから、さまざまな学びを経て、セルフエスティームTouch協会認定HOCORUの公認セラピストになりました。現在、「ふれることは生きること」を理念に、ベビー期、幼児期、思春期以降のタッチケアの大切さを広め、子どもの育ちに関わる人に寄り添う活動をしています。

「子どもの育ち」ということの原点は、「子ども自身の生きる力を損なわないように尊重すること」です。また、そうであるからには、「子育て」という言葉には違和感があり、今後は「子ども自身の『育ち』の力」に関する活動をしていきたいと、こども部では考えています。

 また、読書体験の共有、文章表現の場を作っていきたいという想いから、文芸部でも講座の開催や読書会など、さまざまな企画を構想中です。

 製菓・製パンのうち、「粉」を使うもの全般を偏愛しているため、特にオリジナルレシピのスコーン、作り込んできた台湾カステラ、“あずさパン”などなど、粉部で活動の幅を広げていきます。

部長・部員大募集中!!

現在までに、参加希望として寄せられたお声の一部をご紹介します。

  • “カフェ立ち上げ部”-30代ママグループで、現在は出張カフェを実施中だがいずれはカフェを開店したいという集まり。
  • “音楽部”-60代の男性で、有名なミュージシャンのアレンジをされている方が部長候補。
  • “料理部”-ヒトツナ時代からのつながりのお料理の先生が多数いらっしゃるので、具体的に活動していきたい。
  • “文芸部”-部員同士が好きな本を紹介する読書会や、課題図書を決めて書評を話し合う会など。また、俳句、短歌などの創作活動や、そのための講座など。

webヒトツナで何ができるかについて

「好きなことがあるって幸せな人生」と理絵さんは言います。

好きなことがたくさんある方々が、自分自身で自由に「人とのつながり」を展開していく。そのためのプラットフォームを提供するのが、webヒトツナです。

最初は試行錯誤して、失敗することがあるかもしれないけれど、それでも良いからやってみたいということがある方に、ぜひご参加いただきたいと思います。

部活は、複数の兼部可です。

また、営利目的が第一ではありませんが、有料の講座を実施することができます。開催する際にはツクツク!!でwebチケットを予約・販売する仕組みをご利用いただけます。

webヒトツナのイメージは“待ち合わせ場所”。

webヒトツナに来ると何か面白いことがある、誰か面白い人がいる、そんな場所をweb上に展開していきたいと考えています。

また、もう一度「ママ嬉業」にまつわるコンテンツを再開していきたいと考えています。

素敵な活動をしている方を一人ずつクローズアップして、その方の活動と共に紹介する“ママ嬉業部”を作りたい、そんな展望があります。

オープニングイベント参加者からのご感想と質疑応答

中村きよみさん

Crystaldrop beads主宰。

オートクチュールビーズ刺繍などの講師として活躍中です。

ヒトツナがなくなって悲しかったし、皆と会う機会がコロナ禍で減ってしまったが、これを機にまた集まる場ができたら嬉しい。ぜひ参加してみたいと思います。多忙なため、まずはイベント等に単発参加してみたいです。

イベントの参加方法は?

webヒトツナホームページにイベント情報を掲示するので、それを見て興味があるものにご参加ください。部活に所属していなくても(Facebookグループに入っていなくても)イベントに参加することは可能です。

イベントはオンライン開催ですか?

リアルもオンラインも両方可能です。両方同時にできるハイブリッド式の講座を、こども部で9月15日に開催予定です。今後は、このようなハイブリッド形式にニーズがあると思うので、少しずつノウハウを蓄積していきたいと考えています。

開催方式は全てイベント主催者にお任せします。講座の開催にあたっては、webヒトツナを利用して、チケットをツクツク!!で販売します。

火曜舎さん

チャイ道を極めた方。脳天に響くような、素晴らしい音楽のような、人生のワンシーンを彩る特別な一杯を提供してくれます。「高円寺 座の市」にて隔月で、「阿佐ヶ谷イネル」にて月1回で、チャイやお料理を味わえるカフェを出店中。

すごくワクワクする話がいっぱいで楽しかったです。

我が家もプランターで植物を栽培しているので、家庭菜園部(おうち畑部)に関心があります。また、手芸部で、ほつれた布のお直し方法などを教わりたい。お料理や子育ての情報交換なども興味があります。

5歳の息子のこれからの成長における前準備で、色々な人の話を聞いておきたいと思いました。

また、カフェを開店したいと思っている方には、私自身の経験から情報提供ができそうだと感じました。

ツクツク!!で、火曜舎のチャイキットを販売できそうですね。

かつて、高円寺ヒトツナでも、火曜舎さんのチャイとふわふわカステラ(室田あずさの台湾カステラ)のお茶会を開催しました。火曜舎さんのチャイには熱烈なファンがとても多く、会は大盛況でした。

webヒトツナでも、ぜひ、火曜舎さんのチャイで“心とからだをゆるめる講座”を開催していただきたいです。

まとめ

このたびは、私たちwebヒトツナの理念と、仕組み、これからのワクワクの夢や目標について発信させていただきました。
今後も、どんどん内容を深め、広げ、新しい企画をお届けしたいと思っています。

webヒトツナは皆様と一緒に、ますます大きく成長していきます。どうぞよろしくお願いします。

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