謎キャッチ

 父が、はるばる津軽海峡を越えて北の大地から遊びに来てくれたのである。子どもたちが喜んだのなんのって。

 そして昨日、長男は、同じマンションの同級生を家に呼び込もうとしていたのだが、玄関口で熱心に誘っている大声が聞こえてくる。

 「俺のじいちゃん、髪の毛1本もねえから!マジ!つるっぱげなの!さわっていいぞ!来いよ!」

 おまえは何を言っているの…?

 確かに父はつるっぱげである、それは子どもたちにはとても奇妙で興味津々のおもしろコンテンツであった。

 だけど!それは万人に通用するものではないよ!わりと飛び道具だよ!

 玄関口で生真面目な同級生は「えっ、ちょ、おまえ、何言ってんの…?」ってめちゃくちゃ戸惑ってる。そりゃそうである。なぜ友達の家に呼び込まれて見知らぬ爺の頭皮を触らされるのか。

 その小学生男子の逡巡もおかまいなしに、両側から我が家の次男と娘がぐいぐい押し込みながら、

「いいからいいから!さわってって!」

「さわっていいよ!気持ちいいから!」

って熱心に勧誘している。

もはや、ぼったくりおさわりバーの様相。

なぜ君たちは、爺の頭皮をそんなに触らせたいのか。もっと熱心になることはないのか。

いちばん呆然としていたのは、自分のあずかり知らぬところで勝手に「おさわり自由」で客引きの目玉商品にされてる頭の持ち主の父であった。

でも確かに、つるっぱげの頭ってなかなか間近で見ることもないし、ましてやさわることなんてないからねえ(さわりたいかどうかは別問題)。

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